ルース・ベネディクト著(越智敏之・越智道雄訳)「菊と刀」読了。
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まともな調査をせずまとめられた内容であると言われているが、戦前と現代の日本人の価値感、道徳観や国家観は全く異なるので、現在の我々からすると疑問点が羅列する内容を多く見かけたが、外国人から当時の日本人をみると概ね該当するのでは?と思えた。もしかすると現在でも同様に見られている可能性は無きにしもあらずであろうが。
原文をわかりやすく翻訳されているのかは定かではないが、全体的に読みづらく、日本語としてひじょうにわかりづらい文体が多々あるので、興味本位で当該書籍を読もうとすると苦痛以外の何物でもないかと感じられた。
とにかく、書籍内容がいかがと思うかは個々によって異なるので、ご自身で判断いただければと思うが、例えば、
「国家神道は合衆国で国旗に敬礼するもとと同様、国家の象徴に対して適切な敬意を示す行為」
(第四章 明治維新 P108)
現在の日本人が自分自身に対して加える最も極端な攻撃は、自殺である。日本人の信条によれば、自殺は立派にしてのければ汚名をすすぎ、死後の名声を回復してくれる。
(第八章 汚名をすすぐ P206)
日本でささやかな肉体的快楽としていちばん好まれるものの一つが、入浴である。
(第九章 人情の領域 P219)
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