【書籍】ムッソリーニの正体

書籍

舛添要一著の「ムッソリーニの正体」読了

“ムッソリーニ”という名前と独裁者であったというキーワードだ家は知っていたが、どんな人物で、どのような政治をしたかという詳細を知らなかったため当該書籍の購入のきっかけとなった。

ヒトラーに関しては以前何冊か読んだことがあるが、大きな違いとしては、ムッソリーニは学業が幼少の頃から優秀で、青春期の読書によって群衆というものの本質を理解していた模様。また、女性好きであったが、女性蔑視の傾向があったそうだが、一方人種に関する偏見はなかった模様。この辺が同じ独裁者であるヒトラーとの違いのようである。

ま政治家になった当時(1921年)イタリアはまだ現在のような国土が統一されていなかったが、議員当選後、失業率を改善し、イタリアの領土拡大をして、イタリア国内で人気を博していったとのこと。

しかし、歴史はいつまでも味方にはなってくれず、ドイツとの枢軸国(日本も加担していたが)としていくことで、人種差別や無為な戦闘を行いイタリア国民を疲弊させ、最終的には処刑され逆さ吊りをされるという屈辱的な生涯を締めくくることになる。戦局を読みきれず歴史に汚点を残してしまう点が人生の皮肉さを感じさせられてしまう。

個人的にはムッソリーニに対し称賛も尊敬という概念は持たないが、少なくとも汚点ばかりではなく、経済成長など功績も残しているにも関わらず評価されないという点が哀れでならない。

さらに当該書籍を読むとおわかりになると思うが、独裁者とは政敵となる政党の存在を許さず、すべての権限を一人で掌握する者である。わが日本では二代前の首相がよく独裁者と揶揄されていたが、独裁者の意味を理解していれば該当しないことが一目瞭然と思われる。ただ、職権乱用していた傾向は否めないような気がするが・・・

いずれにせよ、歴史の汚点から目をそらすことは簡単であるが、何故そのような結果となったのか、何故民衆に選出されたのか、そして何を行ったのかということを知ることが歴史の学ぶ上で重要なことで、また、それを後世に伝えることが本来の歴史の勉強であると実感させられた。

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