佐々木譲著の「エトロフ発緊急電」読了。
友人R君が当該作品を読み終えブログで紹介されていたのに感化され購入。当作家の作品は好きで過去に数冊読んだこともあったが、当該作品は期待を裏切らない内容で、700ページを超える超大作であったがあっという間に読み終えた。
時代はアメリカとのが開戦前の昭和十一年から始まる。当時日本国内ではアメリカ・ロシアからの諜報活動が活発化しており、日本によるアメリカ奇襲攻撃の情報がどこからともなく漏れ、情報はアメリカ海軍のもとに。
アメリカ海軍は頭のキレがあるが札付きの男の日系二世の斎藤という男に目をつけスパイ工作員として育成を行い、その後日本に潜入させ、奇襲攻撃の情報の真偽を確かめさせることに。
日本在住のアメリカ人牧師スレンセンはキリスト教布教活動を行いながら日本国内でスパイ活動を行う。来日前にスレンセンは南京にてキリスト教の布教活動を行っており、その頃の回想録が描かれているのだが、日本軍による南京攻略を行うシーンがある。当時の海外の新聞・メディアでは南京攻略時、市内は静かであったというのをどこかの書籍で読んだことがあるが、当小説では南京攻落時から日本軍による略奪や虐殺シーンが描かれている。
真偽の程はここでは言及しないが違和感を感じながらもページをめくり、日本での諜報活動が繰り広げられる。奇襲攻撃を行うために日本海軍は空母を始め駆逐艦や巡洋艦等を一旦エトロフ(現在ロシアによる不法占拠)の単冠(ヒトカップ)湾に停泊するという情報を聞きつけ、斎藤は東京からエトロフまで何とかたどり着き、そこで起こったのは!!!
あとは、ご自身で当該書籍を読まれることをお勧めします。
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