松岡圭祐著の「千里眼の復活」読了。
千里眼シリーズは12年ぶりの新作。自衛隊の最新ステルス戦闘機2機が何者かに奪い去られてしまう事件が発生。事件を解明するべき千里眼シリーズのヒロインで、自衛隊を退官後、臨床心理士に転職した岬美由紀が登場。
当千里眼シリーズを読んでいないと当該小説の流れが理解できないところはあるものの、日本国内が最新戦闘機に破壊されるシーンや、岬美由紀が敵と戦うシーンは文字だけの表現でありながらも頭の中で映画を観た感じになり、グイグイと小説に引き込まれる。
特に印象的なのは、現実問題として日本国内の土地が隣国に買い漁れ、治外法権的になりつつあり問題や、隣国による領空侵犯にも触れられており、想像の範囲ではなく現実の国防の脆弱性を考えさせられる内容はさすが松岡圭祐とうならせられる内容であった。
当シリーズは更に続き、今月半ばには新刊が発売されることになっており、今からとても待ち遠しい。
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