先月、全日本空手道連盟の強化委員長のK先生がパワハラで解任されたニュースには驚いた。指導を受けたことはないが、空手をする上で、厳しい稽古は必要だが、厳しい指導は別物。
で、早速自分が所属している空手の団体から指導者あてに注意事項の連絡がきていたが、愛情溢れる熱心な指導は良いが、時にそれが体罰や言葉の暴力と受け取られることもあるので、愛情溢れる指導を心がけるようと。
今回のニュースはオリンピック前での突然の報道のため、何か裏にきな臭い陰謀論もあるのではないかと勘繰ってしまっているが、いずれにせよ、パワハラはあってはならない。おそらくオリンピックに向け、愛弟子のために愛情を持って厳しく接した結果、このような残念な結果をもたらせてしまったと思うが。。。

ちなみに自分は昨年職場でパワハラを受けた。上司は愛情を持っての指導であったかもしれないが、自分にとっては甚だ迷惑千万な指導であった。
パワハラではないが、その上司は隣の席にいるにもかかわらずメッセンジャーで指示してくるタイプの人間。そして、とあるプロジェクトを任されるようになってから毎日夜中2時とか朝4時、そして休日にもかかわらずメールで業務の指示を出してきたり(朝9時までに資料作ってとか)、CcにMLが入ったまま人の業務内容を否定してくるメールをされる。
ミーティングの際は人の行動を全否定され続け、最終的には「抑うつ状態」となり睡眠障害となってしまった。5月から復職はすることなったが、本当に長いこと苦しめられた。この休職している期間、自分の言動で相手がどう思うかを考えるようになった。

話を空手のパワハラの件に戻すが、被害を受けたU選手は師範からの猛烈な指導であったたため、誰に相談して良いかわからず、かなり苦しい日々を過ごしていたと思われる。自分の場合は同僚や人事に相談していたが、日々の圧迫制裁に精神が持ち堪えず、昨年1月にメンタルクリニックに行ったところ、即「休職」するようにと診断書を出され、その翌日から休職となった。
もしあの時、病院に行ってなかったら毎日無理してでも会社に行き、自分自身に自信を失い、何も判断できない状況になり、ミスを多発させたりいたのではと思える。何事もやばいと思ったら早めの行動が大切だと今更ながら実感している。
とにかく、人間は生きていくために家族・友達・同僚といった集団の中で生活・勉強・仕事をしていく必要がある。特に職場では、如何に周りの人間とうまくやっていくか、与えられたタスクをうまくこなすかを必死に考えて対応していく。
相手の上に立つ立場であれば、相手の状況・心理状態を配慮できることが大切で、パワハラと言われる指導者はこの配慮が欠けているのであろう。特に上司はちょっと弱目のタイプはいじめたくなると言っていたのを覚えている。
そして不憫なのはパワハラを受けた人間は、周りから白い目でみられ、今後昇進・昇級はなくなる。一方、パワハラする側はニュースや社内で問題にならない限り、会社から特にお咎めなしで、出世していく。
世知辛い世の中を生きていくには、細かいことを気にせず、マイペースでやっていくしかないのだろう。。。
ただ、今後グローバル化が加速していく世の中、マイペースだけでやっていくには厳しいかと。是非息子には、幅広く知識を身につけてもらい、世の中をうまく渡り切れる人間になってもらいたく、今回の自分の経験から感じ取ってもらいたいものだ。
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