ケビン・ミトニック、ロバート・バモシ著(高取芳彦訳)の「伝説のハッカーが教える 超監視社会で身をまもる方法」読了。
ネット社会が欠かせなくなった昨今、誰がどこでSNSを利用したか、ネットショッピングしたかはすぐに履歴が残るため、如何に足が付かなくするかをアメリカでネット犯罪での前科のあるケビン・ミトニックによる解説。
ちなみに、ネットアクセス履歴の開示は基本どこのプロバイダも裁判所からの要請がない限り開示しないのですぐには足は付かないが、後で調べようとすればすぐに身元がバレるので、悪いことはしないように!
また、ダークネットへの接続方法や痕跡を残さないようにするツールの紹介もあり、裏社会に興味のある方は大変食指の動く内容であると思わる。

気になったのは日本は依然ネットの安全性に関しての警戒心が低く、法律も定まっていないところが多々あるため、まずは情報セキュリティの危険性、対策に関して老若男女問わず啓蒙活動を行った方が良いと思うが、文科省や経済産業省はまだ関心が低いのか、人事制度で3年おきに異動があるので、そこまで手が回らないのかはわからないが、今の時代、英語とネットは必須なので是非小学校から授業で行って欲しいものだ。
まずは自分が知っている限りのことは、家族にネットの危険性と対策を教えていければと思っている。
その前に自分ももっと最新の情報セキュリティの状況を把握しなければないらないのだが。
とにかく、当書籍は難しい用語は多少なりともあるが、ネットの危険性を学ぶにはとても良い内容となっているので、多くの方に読んでいただきたいと思われた。
紹介されているツールとダークウェブ
- Torブラウザ:無料で各OS向けにブラウザが提供されている。https://www.torproject.org/ 身元を隠すには最適なブラウザ
- ダークウェブ:Googleでは検索されず、.onionという拡張子が着くサイト。裏サイトとなり、法に触れかねない商品やサービスを宣伝したり、販売・提供するところがある。また、世界各地で圧政下にある人々が運営する生徒なサイトもある。Torブラウザで閲覧可能。注意事項としては、出口ノードは自分で直接管理でき、政府や法執行当局が運営している可能性もある。
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