【書籍】襲大鳳(かさねおおとり)上・下

書籍

今村翔吾著の「襲大鳳 上・下」読了

江戸の街で羽州新庄藩火消しの松永源吾が活躍する「羽州ぼろ鳶組」シリーズが人気があると書籍関連のサイトでみつけ購入してみた。

徳川御三家尾張藩屋敷に轟音が響き、天を焼く火柱が。謎の火災により父を失った大火(明暦の大火)を思い出し、屈託を抱く源吾。火消しに音の子生き様と江戸っ子の人情が溢れる物語。

ちなみに、江戸時代の火消しの基本は「破壊消防」が中心で、屋根を壊して炎を上にあげ、四方から壁を押しつぶして炎を押さえたり、延焼しそうな周囲の家々を事前に破壊するというもの。

また、火消しは当初六万石以下の大名十六家を四組に編成していたが、享保五年(1720年)に隅田川より西の町々をおよそ二十町ごとに四十七(のちに四十八)の小組にわけて、いろは四十七を組の名前にあてている。ただし、「へ」は屁に、「ら」は摩羅、「ひ」は火に通じるとのことで、この三文字の代わりに「百」・「千」・「万」を用いた。

火事の度に家々が破壊されるんで、江戸っ子は宵越しの銭は持たない習慣になったとも言われている。

※参考文献「江戸の災害と復興」

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