【教育】掃除で心は磨けるのか

国際

杉原里見著の「掃除で心は磨けるのか」読了

学校教育の一環として“掃除”を行っているが、学校によってトイレを生徒・児童が手で洗っている例を紹介から始まる内容であるが、徐々に国や当時の安倍政権の教育改革に対する批判的な内容となっていく。

ちなみに作家は朝日新聞社員だけありリベラル的な内容である。一つの例をとって教育改革を批判し、最終的には戦前の教育勅語や押し付け・言論の自由がなくなるのでは改革を危惧したものと感じられた。

これは一つの意見としてありと思うが、伝統や文化は時として時代に受け入れられなくなるものと見られるも、その伝統や文化を受け入れる際、やや押し付け的なものは否めないと思う。また、それを戦前の全ての教育・体制が悪しきものとし、戦前に戻り右翼化と懸念する誘導的な内容は受け入れ難いものと感じた。

というのも自分は武道を趣味で行っているが、始めた当初、武道のイロハを知らず、人前を通り過ぎたり、稽古中腕を組む等で諸先輩方より何度も注意を受けたことがあり、その際は“なんで怒られたんだ?”と不思議に思ったが、時間が経つにしれ、作法やマナーが身に付いていき、偉そうにはせず、周りに配慮することを学んだものだ。

日本の伝統や文化に触れる機会が少ない今日、古臭いしきたりに嫌悪感を抱いたり、時代に合わないと否定的になるのは、その国の人間としてのアイデンティティをもはや失うことだと感じ、すでに始まっているグローバル化に逆行するかと自分は常に思っている。

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