ヴィクター・メソス著(関麻衣子訳)「弁護士ダニエル・ローリンズ」読了
QUORAで当書籍が紹介されていたので、思わず衝動買いしてしまったが、予想を上回る面白い内容だった!
アメリカ・ユタ州のソルトレイクシティの刑事弁護士ダニエル(♀)は、元夫の再婚が決まりれ、連日二日酔いで出廷をするありさま。そこに麻薬密売容疑で知的障害のある黒人少年の弁護を担当することに。
黒人少年には容疑を実行するだけの知力もなく、未成年なので簡単な不起訴処分に持ち込めると思いきや、そうはいかず、調査を始めると何か裏に怪しい影が。。。
あとは、ネタバレにならないよう、当作品を是非読んでいただきたい!
ちなみに、原文のタイトルはGambler’s jury。「ギャンブラーの陪審」という弁護士のあいだではそう呼ばれるもので、理性のある人間(陪審員)であれば無罪の評決を下すはずの事件を、人種のせいで有罪にしかねない陪審のことを言う。
当作品はフィクションであるが、黒人や知的障害に対する人種差別は実際に無いとは言えないであろう米国社会の裏側を題材にした内容で、非常に面白いものであった。
コメント