マイケル・バー=ゾウハー&二シム・ミシャル著(上野元美訳)の「モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝」読了。
イスラエルの対外情報機関「モサド」の実態が明かされた衝撃の内容。スパイ映画の内容をはるかに超え、イスラエルの国家の歴史、というよりかユダヤ人の国家に対する敬意・愛国心、ユダヤ教がベースとなって他国からは信じられないような行動を国家のためにとるのではと思われた。
印象的だった内容は、ナチスによるユダヤ人数百万人を強制収容所に移送に指揮的役割を担ったアドルフ・アイヒマンが戦後アルゼンチンに潜伏していることが判明。当時イスラエル首相のペングリオン首相に「アイヒマンを連れてこい!生死を問わない」との命令され、極秘にアルゼンチンから連行をはたすまでの道のりは、ナチスに殺された家族、友人、同胞のためへの復讐心があってこそだと感じられた。

以前石原慎太郎氏が言及しているが、日本でもモサドのような諜報機関を設けるべきだとあったが、すぐにでも対外情報機関は必要と感じる。今や産業スパイや国家に関する機密情報が他国にダダ漏れ状態を目の前にしても国家として何もできないのはあまりにもお粗末だ。
ただし、お花畑思想の方々による反対があるのは必須だろうが、まずはどれだけ情報が漏れて、それが国や企業にどれだけの損害が与えられているかの事実、そして他国が日本の土地を買い漁って、それが日本に対してどれだけの損害になるかの危機感の意味がわかるようになる必要があるだろうが。。。
言論の自由や平和思想、憲法第9条をこよなく愛するのは構わないが、某共産党国家に支配され、言論の自由が無くなったりしたら本末転倒になることのシミュレーションが必要だと。
そのためには対外譲歩機関や国防の大切さを考えていきたい。戦争は当然大反対だが、防ぐためにも事前に情報を収集し、それに対して備えることが大前提であるので!
今、まさに国家存亡の危機に立たされていると危機感を持った人がどれほどいるのだろうか。当書籍を読んで、国家の存亡を感じ取っていただきたいと切に願う。
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