新戸雅章著の「知られざる天才 ニコラ・テスラ」読了
日本ではあまり有名ではなく、ネットで調べると「マッドサイエンス」や「都市伝説」としてカルト系科学者として扱われる傾向があるようだが、今やほぼ全世界の家庭に供給されている電源は交流電流で、その生みの親であるニコラ・テスラ。


才能の富んだ彼の生涯は順風満々に思いきや、波乱万丈に満ちた人生であり、最期は寂しい結末を送ることになる。しかし、彼の業績は現在の生活には欠かせないものばかりで、以前オバマ元大統領がアメリカン大学でアメリカの移民について演説した際にテスラに業績について言及しており、いかに偉大な発明家であったかがうかがえる。
テスラの考えていたことはその時代のテクノロジーではなく、さらに先を見据えたもので、島人人々には到底近いされないものであったのが、残念でならないが天才とは孤独であり、理解されるのは後世に託されることがしばしばあるが、テスラはまさにその一人であったのは間違いない。
信念をもち続け、研究に没頭している時が唯一の幸せであったのでは無かったのではなかろうか。彼の壮大なるプランは実現できなかったが、今の時代になって一歩一歩近づいてきているのは天国からきっと喜んでいるのではないだろうか。
この本を読んですっかりニコラ・テスラのファンになってしまった。今後、他にも書籍があれば読んでいこうと思っている。
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