関眞興著の「一冊でわかるロシア史」読了。
ロシア史について近代あたりからなんとなく知っていた程度であったが、ロシア史の始まりは4〜6世紀にスラブ系民族がロシア方面へ移動開始とのことで思いのほかあまり長い歴史ではなかった。
想像だが、文明が発達するまで人類は極寒の地には住む術もなく、住みたくなかったのであろうか。
ソ連になる際は、歴史的背景が後押しし社会主義国家が成立しているが、日露戦争で敗れたり(当時はまだロシアだったが)、太平洋戦争後に進駐軍によって天皇制を廃止させられ、戦前逮捕されていた共産主義者は解放され権力を握っていたら日本は社会主義国になっていたのであろうか。。。
ロシアは中国同様、国土が広く、多民族で構成されているため、国境線での争いや民族間闘争を抑えるために、中国同様に民主主義での政治統治は難しく、独裁的な主導が必然で、政治も強引さが必要になるのだろう。
ロシアは現在社会主義ではないが、現在のロシア大統領プーチンは、2020年に行われた国民投票で2036年まで政権続投することが可能となっている。投票結果の信憑性は眉唾に思えるが。。。
一方、日本人は歴史を通し独裁者を忌み嫌う人種であるが、仮に日本が日露戦争で敗れていた、もしくは太平洋戦争後、進駐軍により天皇制を廃止され、戦前逮捕されていた共産主義者が権力を握っていたら社会主義国家になっていた可能性もなきにしもあらず。
#ただ、アメリカは日本の共産化を防ぐようになっていたが。。。
日本が社会主義国家になっていたら独裁的な政治主導が行われていたはずだが、日本人はそれを受け入れていたのだろうか。また、日本では政治で独裁的だと批判する際、ヒトラーに例えることが多くあるが、スターリンや毛沢東は同国民に対し、独裁で、かつ批判者に対し粛清として虐殺行為を行っていたが、何故ヒトラーではなく、「あいつはスターリンだ!」とか「毛だ!」という例を用いのだろうか。左派が共産党を崇拝しているからなのであろうか。それとも歴史に関して無知だからだろうか。
歴史を学ぶと、現在行われている政治や、それを批判する立場の方々の味方がかわってくる気がしている。自分は賢者ではないが、歴史から多くを学んでいきたい。
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