関眞興著の「一冊でわかるアメリカ史」読了。
j1492年にコロンブスがアメリカ大陸をインドと間違えた時から前トランプ大統領就任までの期間について説明された内容。
アメリカの歴史はヨーロッパ諸国やアジアの国々と違い、国家としての歴史は浅いが、1776年にイギリスの植民地から独立を勝ち取ってから11年後には合衆国憲法が制定し、先進国家としての大一歩を踏み出し、当時南部や西部にはフランスやメキシコなどの植民地があったが、戦争や金で勝ち取り、国土を拡大していくところが、国家としてのアメリカンドリームを感じさせられた。
一方、自由・平等を謳いながらも奴隷制度や人種差別などの矛盾点を抱きながらも国家を拡大していくが、大統領を選挙で選ぶ民主国家であるため、この矛盾点を大統領選での公約により徐々に解消していくところが、アメリカの偉大さを感じる点である。
また、20世紀初期には経済を世界一までに発展させるところは、自由に憧れアメリカンドリームを勝ち取った人々の集大成であろう。

一方、第二次世界大戦後は経済の中心、そして世界の警察として君臨しだし、多くの国々と摩擦を起こし、唯我独尊的な態度で世界の政治・経済を依然動かしているが、昨今では中国の技術進歩を著しさを鑑みると、10年以内には中国に追い抜かされると経済学者らは予想している。
ただ、「文明の衝突」を読む限り、欧米社会は欧米以外の国々の主導型にすでに警戒しているので、今後中国との熾烈な軍事を含めた技術競争が激しくなり、潰しにかかってくることが予想される。というかすでに潰しにかかっているが。。。
我らが日本は漁夫の利をいただければ良いが、我が国にはそんな強かさはないので、まずはバスに乗り遅れないよう、教育制度の見直(留学制度の支援)や研究開発費の国が多く負担することが必須と感じる。そして、自国だけでなく、他国の歴史を学び、他国の国民性・文化・文明を知ることで、将来日本が他国とどう接し、どう経済で戦っていくかを研究すべきと切に感じる今日この頃です。
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