夜のピクニック

吉川英治文学新人

恩田陸著の「夜のピクニック」読了。以前恩田先生の作品で直木賞受賞作品の「蜂蜜と遠雷」を読んでから他の作品に興味を持ち、2017年に本屋大賞を受賞した当該作品が読みたくなり購入。

とある地方の進学校にて毎年恒例の「歩行祭」が行われ、全学年生徒は80Kmを歩行するというトライアストン的な行事に参加しなくてはならないという昭和のイベントが続いている。

メインキャラクターの貴子は3年生で、これが高校生活最後のイベントということもあり、気合いを入れて望む、歩きながら友人と進学や恋の悩みを話しながら80Kmを完走目指していくという青春まっさかりで、今思うと高校時代は素晴らしい時期であったなと思わされる内容であった。

また。この歩行祭の間に、貴子は秘密の賭けに出るという思いを馳せ、それがいつなのかヤキモキさせられるページを捲るのが楽しかった。

ちなみに自分は共学高校を出ているが、3年間恋愛には疎かったが、この先どう生きていけば良いのかや、大学進学を希望していたが、成績が思いのほか芳しくなく、どうすれば良いのか悩んでいたを思い出された。

現役高校生にもお薦めできるが、青春時代をとうの昔に過ごしてしまった40代以上の方々が読んでも楽しめる作品であると思う。良かったら年末、自宅で引きこもりながら読んでみてはいかがでしょうか?

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