村田沙耶香著の「コンビニ人間」読了。当該作品は第155回芥川賞受賞作品。芥川賞作品には興味は無かったが、以前読んでいた本で当該書籍が紹介されていたため興味をもち購入。買う前に想像していたものより、面白く1日で一気に読み終えられた。
主人公は大学を出ていながらも定職に付かず、コンビニでバイトをし続け、気がつけば36才独身の女性。こうなると性別に関係なく世間体は悪いが、それを気にせずコンビニでの仕事を淡々とこなす描写はあまり現実的で面白くなかったが、ある日バイトで来た変わり者の男性との出会いから物語が面白い方向へと流れていき、一気に物語に吸い込まれてしまった。
定職に就くために応募をするも面接まで漕ぎ着けなかったが、とある会社にて面接まで漕ぎ着け、いざ面接へ!と向かう途中に立ち寄ったコンビニで、自分がコンビニ人間であることを悟る場面が、職種や就業形態に囚われず、好きなことをやるのが一番大事だというを感じさせられ印象的であった。
ただ、実際問題として現実は生きていくには妥協も必要で、好きでない仕事もやらざるを得ない面もある。自分の場合、この先残された仕事人生はあまり長くない?ので、楽しみながら仕事をしていきたいと切に感じられたが、どうなることやら。。。
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